用事がなければ滅多に連絡をしてこない母から、電話があった。「前によし子が言ってた、あれ、あの藤井風の!なんの曲だか、すごくいいって言ってけど、ほんとあの人なんだかいいねー!」と興奮気味に話してくれた。自分がいいなと思うものに共感してもらえると、やっぱり嬉しい。母は(自覚はないようだけど)割と否定から入るタイプなので、以前藤井風の良さをプレゼンした時は「あのねちっこい歌い方がイヤ~」と、一蹴したが、そんなことは忘れているよう。
良いと思っていなかったものが急に魅力的に思えたり、全く興味がなかったのに突如気になりだして止まらなくなったりすることは、実は結構あるんじゃないかと思う。理由なんて特にない。そんな時、例えそれまでのポリシーと反するものや自身の以前の行動と矛盾するものであったとしても、あまり頑なにならずにすんなりと心の変化を認めて楽しむのっていいなと思う。母の「推し」が増えて、何より!
風のように、軽やかに。年を重ねても柔らかく。
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